「永盛帆布店」の前身は、1932年(1920年説もあり正確な年は不明)、日本統治時代に警察官を務めていた初代黄嘉徳氏が創業した「来福帆布店」です。
 また、帆布製造の専門店をオープンしましたが、子供たちに店を継ぐ意思がなかったため、従業員の曾邵州さんが店を引き継ぎ、1979年(昭和64年)に3代目の曾仙永沢さんが正式に事業を引き継ぎました。中華民国設立時、店名を「永盛帆布行」に変更しました。

「永盛帆布行」のファサードは、多くの従業員が現場で帆布バッグを作っている光景を常に維持しており、店のファサードにもかすかに「来福」の文字が見えます。
雨風に耐えた老舗ブランドの看板、色褪せて目立たなくなったその看板は、観光客がそれを求めて訪れる目印となっている。

キャンバスバッグはカスタマイズから完成品まで数ヶ月かかりますが、今でも多くのお客様に支持されています
 また、文化的創造性と環境保護のため、近年のトレンドに合わせて、環境に優しいショッピングバッグを次々と発売しています。フレンドリーなドリンクカップスリーブなど、手作りのキャンバスバッグの耐久性とファッショナブルで環境に優しいデザインを組み合わせ、より多くの観光客を魅了しています。

臺南市政府影視支援中心   文化局臺南」 より引用

台南 永盛帆布行

台南帆布

台南には帆布店が多く昔は軍のテント作りが中心だったというのも関係していると言われています。
その中でも、永盛帆布行は最も丈夫で分厚い5号帆布を使用。
無骨なデザインの中にも、アースカラーの優しさと逞しさが見て感じ取れます。

歩道に面した、お店というか、剥き出しの工房では職人さんが常にカタカタと年季の入ったミシンで黙々と縫製をされています。オーナーの曾森永さんと家族、職人さんが居るこぢんまりとしたその工房の様子は懐かしい映画セットのよう

年季の入った味のあるミシン

黙々と作業する職人さん